説明
私はドローイングから着想します。ドローイングは予め計画を立てて描くよりも、あまり考えないほうがよく不確実さや矛盾、エラーによって導かれていきます。それは直観とも言い換えることができます。
私は、社会に合理的で同規格で整然として、扱いやすい存在であることを求められています。ですが、私は造花や合板のように、合理的で扱いやすい存在ではないのです。私たちは、間違ったりいい加減であったり、不確実であったりします。それらは社会が人間性を回復させることにつながります。
いい加減なもの、曖昧なもの、不確実性を作品の中に再現し、私たちの存在を再認識させます。
プロフィール:
熊本県出身。崇城大学大学院芸術研究課修士課程彫刻専攻修了。 日本や中国での個展・グループ展等多数。2018年にはアメリカのVermont Studio Centerにてアーティストインレジデンスに参加。
彼女の彫刻はとても深遠で「生と死に対する視点」を表現している。若いアーティストが死を表現するのはあまり現実的ではないが、著名な批評家である南島宏は、「死に言及しない作品は十分に深遠ではない」と述べている。